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城 昭典*; Kugara, J.*; Trobradovic, H.*; 山部 和則*; 須郷 高信; 玉田 正男; 久米 民和
Industrial & Engineering Chemistry Research, 43(7), p.1599 - 1607, 2004/03
被引用回数:28 パーセンタイル:67.34(Engineering, Chemical)繊維状イミノジ酢酸キレート型陽イオン交換体はポリエチレンコートしたポリプロピレン単繊維とその不織布にポリクロロメチルスチレンを放射線グラフトした材料から合成した。得られた繊維状キレート材料の官能基密度と酸容量は単繊維と不織布でそれぞれ2mmol/gと4mmol/gであった。不織布材料を用いて二価のイオンの選択性を調べた結果、Mg(II)Ca(II)Co(II)Zn(II)Cd(II)Ni(II)Pb(II)Cu(II)の順になることがわかった。また、吸着容量はpH5でCa(II) 0.91mmol/g, Mg(II) 0.98mmol/g, Cd(II) 1.5mmol/g, Ni(II) 1.5mmol/g, Pb(II) 1.6mmol/g, Cu(II) 1.8mmol/gであった。三価のイオンではLa(III) 0.75mmol/g,Gd(III) 0.92mmol/g, Lu(III) 1.0mmol/gとなった。単繊維を用いたカラムモードでの評価では、Cu(II)について、破過容量は約1mmol/gで、空間速度が200~300hまで変化が認められなかった。
田中 忠夫; 坂本 義昭; 小川 弘道
原子力バックエンド研究, 9(1), p.29 - 34, 2002/09
金属イオンとの錯形成に関わる腐植物質官能基についての情報を赤外吸収スペクトルから得るため、ATR(Attenuated Total Reflection)法を用いることにより、水溶液に溶存させた状態での赤外吸収スペクトル測定について検討した。ATR法により、金属イオンとの錯形成によって腐植物質の赤外吸収スペクトルに生じる変化を確認できた。また、粉体試料を用いる従来の赤外吸収スペクトル測定では困難であった錯形成速度についての情報,pHや元素濃度など液性の変化に呼応した官能基の情報が取得できた。これらの結果から、錯形成に伴う腐植物質官能基の状態変化に関する赤外吸収スペクトル情報をで得るために、ATR法が適用できる可能性が見いだされた。
館盛 勝一; 矢板 毅; 鈴木 伸一
Proc. of Workshop on Long-Lived Radionuclide Chemistry in Nuclear Waste Treatment, p.179 - 188, 1997/00
アクチノイド元素の分離に適する抽出剤を開発するには、アクチノイドの化学的特性の把握と、各種配位子の特性及びそれらが抽出分配特性とどういった相関を持つのかを解明、評価する必要がある。このような方法論を分子設計と呼んで、当研究室では新抽出剤の開発を行っている。OECD/NEAの上記ワークショップでは、当研究室でこれまでに得られた成果の中から、U(VI),Pu(IV)の抽出に有効な環状アミド化合物の分子設計の研究、及びAm(III),Cm(III)の抽出に有効な有機リン系二座配位抽出剤の抽出挙動の特徴解析について報告する。これらの発表を通して、新しい抽出剤の開発を理論的に進めることの重要さを指摘したい。
田中 忠夫; 長尾 誠也; 坂本 義昭; 大貫 敏彦; S.Ni*; 妹尾 宗明
放射性廃棄物研究, 3(1), p.41 - 47, 1996/08
0~130mg/lのフミン酸(HA)を共存させた条件下で、HAを良く収着するクロボク土へのCo、Sr及びAmのバッチ法収着実験を行った。また、これら核種と5000~30000、30000~100000及び100000MWの分子量に分画したHAフラクションとの反応性を調べるとともに、これら分画HAの官能基をFTIR及びNMRスペクトルから特定した。Co及びAmの収着平衡定数KはHAのそれより大きく、共存HA濃度が増すに従って小さくなった。一方、SrのKはHAより小さく、共存HA濃度に伴って大きくなった。これら核種は芳香族系のCOOH、OHを主な官能基とする30000~100000MWのHAと優先的に反応し、この分画フラクション中の核種濃度は、収着実験によって選択的に著しく減少した。これは、クロボク土への放射性核種の収着が30000~100000MWのHAによって制御されている可能性を示唆している。
田中 忠夫; 妹尾 宗明
Radioisotopes, 44(2), p.99 - 102, 1995/02
限外ろ過法で100000MW以上、30000~100000MWおよび5000~30000MWの分子サイズに分画した各フミン酸フラクションについて、Co及びAmの反応性を比較するとともに、各フラクションが有する官能基をFTIRスペクトル解析で調べた。Coと2Amは30000~100000MWのフミン酸フラクションと優先的に反応することが分かった。FTIRスペクトル解析から、100000MW以上のフラクションは主として脂肪族のCOOH、30000~100000MWのフラクションは芳香族のCOOHおよびOH、および5000~30000MWのフラクションは芳香族のCOOHが支配的な反応性官能基であることが見い出された。CoおよびAmとフミン酸との錯形成能のフミン酸分子サイズ依存性は、各分子サイズのフミン酸が有する官能基の種類およびその官能基周辺で生じる立体障害に起因することが示唆された。
吉田 勝; 浅野 雅春; 横田 勉*; 熊倉 稔
Polymer, 31, p.371 - 378, 1990/02
被引用回数:17 パーセンタイル:63.84(Polymer Science)2つの活性官能基をもつポリマー粒子を、エチルプロピオネート中で1-methacryloxybenzotriazole(MABt)とN-acryloxysuccinimide(ASu)の放射線分散重合によって合成した。ポリマー粒子の形成は、限られた濃度・組成範囲によって特徴づけられる。例えば、5%(W/V)モノマー濃度で60-40%(W)MABt組成、10%(W/V)モノマー濃度で60-10%(W)MABt組成、そして20%(W/V)モノマー濃度で100-90%(W)MABt組成が、それに相当する。上記モノマー濃度での平均粒径は、各々1.6、0.7、そして2.5mになる。これらの活性官能基の反応性は、モデル化合物としてethanolamineを用いて検討した。極大反応性は、MABtに対しては50/50%(W)MABt/ASuコポリマー系で、そしてASuに対しては0/100%(W) MABt/ASuコポリマー系で観察された。
吉田 勝; 横田 勉*; 浅野 雅春; 熊倉 稔
European Polymer Journal, 26(2), p.121 - 125, 1990/00
被引用回数:12 パーセンタイル:53.9(Polymer Science)1-methacryloxybenzotriazole(MABt)とacrylonitrile(AN)をエチルプロピオネート中で線照射によって重合させたとき、均一溶液は、ポリマー粒子を形成するため、照射中に乳濁液に変化した。10%(W/V)モノマー濃度、25Cで30kGy照射したとき、ホモポリマーの粒子径は、各々MABtに対し約2m、そしてANに対し0.4mになることが分った。コポリマーの粒子サイズは、モノマー組成に従い、0.4-2mの範囲でコントロールできた。活性Bt基をもつコポリマー粒子の反応性は、一般式HN-(CH)-NH(n=2、3、5、7、9)で表わされるアルキレンジアミン誘導体との反応によって、遊離してくる1-hydroxybenzotridzole(HOBt)量から評価した。この場合、反応性はHN-(CH)-NH中のCH単位の数(n)の減少と共に直線的な減少傾向を示した。この結果にもとづいて、反応性のメカニズムおよび粒子形成メカニズムについて、その詳細な解析を試みた。
吉田 勝; 横田 勉*; 浅野 雅春; 熊倉 稔
Colloid and Polymer Science, 267, p.986 - 991, 1989/00
被引用回数:12 パーセンタイル:56.42(Chemistry, Physical)エチルプロピオネート中での1-メタアクリロキシベンゾトリアゾール(MABt)の放射線析出重合は、均一混合系で開始され、結果的にポリマーは球状粒子として沈澱する。ポリマー粒子の形成・サイズ・形は初期モノマー濃度に強く依存する。この場合、粒子はモノマー濃度を関数として、3つの領域に分けられる。(1)15w/v-%MABt以下での変形粒子の形成、(2)18~35w/v-%MABtでの球状粒子の形成、そして、(3)40w/v-%MABt以上での粒子の非形成(ポリマーが溶液系から析出しないため)。(2)の領域で、例えば20w/v-%MABt系でのポリマー粒子サイズは、3kGy照射で0.540.31mそして30kGy照射で2.930.68mになることが分かった。この粒子の数分布(number distribution)は、低線量で形成された小さい球状粒子が、照射線量の増加と共に、新たに生じたポリマーによって被覆され、より大きい球状粒子へと成長していくことを示した。
吉田 勝; 浅野 雅春; 横田 勉*; R.Chosdu*; 熊倉 稔
J. Polym. Sci., Part C, 27, p.437 - 442, 1989/00
生物活性体中に含まれるアミノ基と、緩慢な条件下で化学結合する活性(反応性)N-acryloxysuccinimide(Asu)を合成した。Asuをエチルプロピオネート中で放射線重合させた時、モノマー溶液は、均一系から不均一系に変化し、結果的に塊状ポリマーが得られた。しかし、Asuをdiethylene glyco dimethacrylate(2G)と共重合させた場合、限られた組成(100-70%2G組成)で、粒子形成をおこした。例えば、copoly(Asu/2G,20/80%)系における粒子サイズは0.91mになる。この粒子サイズは、重合時の溶媒系を選択することにより、調節できる(0.70-8.61mの範囲において)。一方、copoly(Asu/2G,20/80%)系粒子(2.70m粒子を用いて)を用いて、活性Su基の反応性をグルコアミラーゼ酵素によって調べた。その結果、粒子の1g当り20mgの酵素の結合が確認された。
岡本 次郎
Radiation Physics and Chemistry, 29(N0.6), p.469 - 475, 1987/06
放射線グラフト重合法による分離機能高分子材料の開発を主に分離膜、吸着剤について報告する。 1)分離膜;電子線前照射グラフト重合法によるアクリル酸(AAc)、メチル、,,-トリフロロアクリレート(MTFA)などのポリエチレン膜又は含フッ素膜への導入、及び得られた分離膜の電気化学的性質、機械的性質、さらに電池用隔膜などへの応用について述べる。 2)吸着材;種々の繊維にアクリロニトリル(AN)をグラフト重合し、次いでヒドロキシルアミンでアミドキシム基に変換した。アミドキシム化繊維の金属吸着性を、官能基分布、親水基の導入効果から議論した。AAc又はAAcとアクリルアミド(AAm)のグラフトポリエチレン粉末については、遷移金属、希土類元素の吸着、分離挙動を、配位子と金属イオンの化学量論的関係、及びグラフト鎖のシーケンス、立体障害などの関係で議論する。
松田 修; 渡辺 光崇; 田畑 米穂*; 町 末男
Journal of Polymer Science; Polymer Chemistry Edition, 18, p.1325 - 1337, 1980/00
既報のメチル,,-トリフルオルアクリレート(MTFA)・-オレフィン交互共重合体中のエステル基濃度をコントロールする目的で、MTFAとテトラフルオルエチレン(TFE)と-オレフィンの放射線三元共重合を25C,塊状で行った。これらのモノマーは広いモノマー組成範囲で-オレフィンを常に50モル%含む三元交互共重合体を生成する。この結果、モノマー混合物中のMTFA/TFE比を変化することによりフルオルオレフィン(MTFA,TFE)と-オレフィン間の交互構造を失うことなくポリマー中のMTFA含有量すなわちエステル基濃度をコントロールすることができる。本報告では、遊離モノマー機構および錯体機構に基づく動力学的解析によりMTFAとTFEの相対反応性比を議論した。その結果、本三元共重合においてはMTFAの反応性はTFEよりも大きいことが明らかになった。
佐々木 祐二; 須郷 由美; 森田 圭介
no journal, ,
ジグリコールアミド(DGA)化合物のアミド窒素に結合するアルキル基を変えて抽出性能を調べた。この研究の目的は溶媒抽出のアルキル基置換効果を明らかにすることである。結果として次のようなことが理解された。DGA化合物のアルキル基長さが短くなると水への溶解度が増し、長くなると無極性溶媒のドデカンによく溶けるようになること、抽出分配比はアルキル基が短い方が高いこと、一方抽出容量は長い方が高いことなど。枝分かれアルキル基を持つDGA化合物は分配比、抽出容量とも同じ炭素数を持つDGAより低い、またフェニル基を持つ化合物は無極性溶媒への溶解度や抽出分配比などが極めて低いことなどが明らかとなった。